空売り (Short Selling)
株式を借りて先に売り、後で低い価格で買い戻して返すことで差益を狙う取引 — 株価の下落に賭ける方法。
かんたんに言うと
普通は「低い価格で買って高い値で売る」ことで差益を得ますよね。空売りはその順序を逆にします。株式を借りて先に高い値で売り、後で値が下がったら低い価格で買い戻して返すのです。その差額が利益になります。
つまり空売りは「この株が下がる」ことに賭ける方法です。下がれば利益になり、上がれば損失になります。
何が分かるか
ある銘柄に空売りが集まるということは、一部の投資家がその会社を否定的に(価格が価値より高い、あるいは問題があると)見ているという需給上のサインとして読まれることもあります。
ただし空売りは借りた株式をいつか買い戻して返さなければなりません。そのため株価が予想に反して上がると、損失を抑えようと急いで買い戻す注文が集中し、かえって株価が急騰することもあります(これをショートスクイーズといいます)。
計算式
空売り損益 = 借りて売った価格 − 後で買い戻した価格 (− 貸株料) 空売り残高比率 = 空売りされた株数 ÷ 株数 カバーに要する日数 = 空売り残高 ÷ 1日平均出来高 ※ 分母に浮動株数を使うところもあれば発行済株式数を使うところもあるため、同じ銘柄でも資料によって比率が違って見えます。
高いとき・低いときの意味
空売り残高が多いということは「下落に賭けた玉が多い」という意味ですが、それがそのまま株価の下落を保証するわけではありません。同じ高い残高が、①ネガティブな見方のサインである場合も、②ショートスクイーズで急騰の燃料になる場合もあります — 方向は文脈次第です。
ですから空売り指標ひとつで方向を決めるより、その会社のファンダメンタルズ(財務・業績)と合わせて見ることで意味が生きてきます。
「空売りが多い=必ず悪い銘柄」というのは誤解です。空売りには行き過ぎた値付けを是正する働きもあり、先に述べたショートスクイーズのように逆に急騰の火種になることもあります。方向を一方に断定することはできません。
空売りは損失が理論上무限大です。買う側(最大でも0までの下落)と違い、上昇には限度がないため、借りて売った人は上がるほど損失が膨らみます。それだけリスクの大きい取引です。
空売り残高は、米国の証券会社が月に2回FINRAへ報告する資料です。ただし銘柄全体の合計であるため、どの機関がどれだけ売ったかはどこにも開示されません — 株式をどれだけ保有しているかを機関ごとに知らせる13Fとは異なる点です。貸す側の状況を見る貸株データはまた別の資料で、当サービスでは扱っていません。
一緒に見るとよい指標
この用語を扱う使い方
実際の銘柄で見る
Search US stocks on Stocklore to see 空売り and other financial metrics alongside the sector benchmark.
この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。