ショートカバー (Short Covering)
空売りした投資家が借りた株式を返すために買い戻すこと — この買いが集中すると株価を押し上げ、ショートスクイーズにつながることもある。
かんたんに言うと
空売りは株式を借りて先に売っておくものなので、いつかは同じ株式を買い戻して返さないと終わりません。この「買い戻して返す」行動がショートカバーです。
株価が下がったときにショートカバーをすると安い価格で買い戻して利益を確定し、株価が上がったときに行うと高い価格で買い戻して損失を確定します。空売りの締めくくりの段階にあたります。
何が分かるか
ショートカバー自体は「買い戻し(買い)」なので、一度に集中すると株価を押し上げる力になります。そのため下落に賭けた空売りであっても、その締めくくり(ショートカバー)が逆に短期的な上昇をつくることがあります。
空売りが多く積み上がった銘柄で株価が上がり始めると、損失を抑えようとするショートカバーが連鎖的に集まり、ショートスクイーズ(急騰)に発展することもあります。
計算式
ショートカバー = 空売りで借りて売った株式を、返すために市場で買い戻すこと (空売りの最終段階 — このとき損益が確定する)
高いとき・低いときの意味
株価が急に上がっているのに目立った好材料がない場合、その上昇の一部がショートカバー(空売りの買い戻し)から生じている可能性があります。ファンダメンタルズの改善とは性質の異なる上昇です。
ショートカバーによる上昇は買い戻す玉が尽きると勢いを失い、長く続かない場合が多いです。
ショートカバーによる急騰は、会社が良くなった結果ではありません。これは需給(買い戻し)が作った上昇であって、業績が良くなったわけではありません。同じ急騰でも、需給が作ったものと業績が作ったものではその後が違います。
ショートカバーが集中する時期や規模を予測するのは難しいです。「空売りが多いからまもなくショートカバーで上がる」と決めつけて賭けるのは危険です。
空売り残高は月に2回開示されます。ただし残高が減ったのがショートカバーによるものか別の理由によるものかは、開示には書かれていません — 残高の大きさと変化までが分かることのすべてです。
一緒に見るとよい指標
この用語を扱う使い方
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この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。