オプション (Options・コール/プット)
決められた価格で株式を買う(コール)権利、または売る(プット)権利を売買するデリバティブ — ヘッジ(保険)や方向性のベットに使われる。
かんたんに言うと
オプションは「決められた価格で株式を買ったり売ったりできる権利」を売買するものです。義務ではなく権利なので、有利なら行使し、不利なら放棄できます(その代わり、買うときに払った代金は失います)。
2種類あります。コール(call)は「決められた値段で買う権利」なので株価が上がると利益になり、プット(put)は「決められた値段で売る権利」なので株価が下がると利益になります。そのためコールは上昇、プットは下落に賭ける道具としてよく使われます。
何が分かるか
オプションは少ないお金で大きな効果を生むテコ(レバレッジ)なので、うまく当たれば大きく利益が出ますが、外れると払ったお金をまるごと失うこともあります。それだけ変動性・リスクの大きい道具です。
機関はオプションを投機よりも「保険」として使うことが多いです。保有する株式が下がる場合に備えてプットオプションを買っておけば、下落による損失を一部抑えられるからです(ヘッジ)。
計算式
コールオプション = 将来に決められた価格で「買う」権利 (株価上昇へのベット・上昇への備え) プットオプション = 将来に決められた価格で「売る」権利 (株価下落へのベット・下落への備え)
高いとき・低いときの意味
プットオプションを買ったからといって、必ずしも「下落に賭けた」わけではありません。保有株式を守るための保険(ヘッジ)である場合もあり、文脈がなければ方向は決まりません。(そのため当サービスの13F画面でもPUT/CALLを区別して表示し、原資産の株数を併記して下落への賭けという誤解を減らしています。)
市場全体では、プットとコールの比率(プットコールレシオ)が投資家心理を測る参考として使われることもあります。プットが目立って多ければ不安が大きい、といった具合です。
オプションには「期限」があります。決められた日までに予想が当たる必要があり、方向が合っていてもタイミングがずれれば権利が紙くずになることもあります。株式よりはるかに難しく危険で、入門者には勧められない手段です。
オプションを売る側(売り手)は受け取る金額が少ない一方、損失は非常に大きくなり得ます。同じオプションでも、買う側と売る側ではリスクがまったく異なります。
オプションの取引・建玉データは別の市場データです。この用語は、市場ニュースや13Fのオプションポジションを理解するための背景知識です。
2023年第2四半期、マイケル・バーリが運用するサイオン(Scion Asset Management)の13Fには、プットオプションが$1,625Mと記載されていました。同じ四半期のこのファンドの株式保有は$111Mでしたので、数字だけ見れば株式全体の十五倍だったことになります。
13Fがオプションを支払った金額(プレミアム)ではなく、そのオプションが対象とする株式の価値で記載するためです。そのため、オプションが混ざった届出では「いくら投じたか」と「何にどれだけ賭けたか」は別の数字になります。
一緒に見るとよい指標
この用語を扱う使い方
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この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。