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市場の流れ・心理

ブラックスワン (Black Swan)

Black Swan

誰も予測できなかったが、起きると市場を揺るがす極端な出来事 — 事後には「そうなると思っていた」と説明されがちです。

かんたんに言うと

昔のヨーロッパの人々は、白鳥はすべて白いと信じていました。ところがオーストラリアで黒い白鳥が発見され、「絶対にいない」という信念が崩れました。ここから生まれた言葉がブラックスワンです — 「起こるはずがない」とされたことが実際に起きるのです。

金融では、誰も予測できなかったのに起きると市場を根底から揺るがす出来事を指します。2008年の金融危機、2020年のコロナのパンデミックのようなものです。

何が分かるか

ブラックスワンは「私たちが知らないリスクが常に存在する」ことを気づかせてくれます。過去のデータで作った予測モデルは、一度も起きたことのない出来事の前では無力だからです。

ブラックスワンは当てて備えることはできず、起きたときに耐えられる状態にしておくことでのみ備えられます — 過度な借金と一銘柄への集中を減らしておく、といった形です。

計算式

ブラックスワン = ① 予測不可能 ② 衝撃が非常に大きい ③ 事後には説明できるように見える (ナシーム・タレブが広めた概念)

高いとき・低いときの意味

ブラックスワンは定義上あらかじめ知ることができません。「次の危機はこれだ」と特定する予測はたいてい外れます。一方で回復力(耐える体力)は出来事が来る前に備えておけます。

出来事が起きた後には必ず「兆候はあった」という分析があふれますが、それは事後になって初めて見えるものです。

留意点

すべての下落が「ブラックスワン」ではありません。はっきり見えていたリスクを無視して被った損は、ブラックスワンではありません(むしろ予告されたリスクに近いです)。本当のブラックスワンは、事前に誰も合理的に予測できなかった出来事です。

「ブラックスワンに備える」と言って常に恐怖に怯えていると、通常の投資ができません。備えは「予測」ではなく、「一方に全部を賭けない分散・余裕」で行うものです。

エピソード

1998年、ノーベル経済学賞の受賞者まで参加し「天才たちのファンド」と呼ばれたヘッジファンドLTCMが破綻しました。彼らの精緻なモデルは、ロシアが国家デフォルトを起こすと同時に危機が連鎖する事態を「ほぼ起こり得ないこと」と計算していましたが、その年に実際に起きたのです。

世界最高と言われたモデルでさえ、一度もなかった出来事の前では無力で、市場全体が揺らぎかけ、最終的に大規模な救済が動員されました。どれほど精緻な予測でも防げない衝撃があることが、この出来事から明らかになりました。残された防衛線は分散と、借金を過度に負わないことで生まれる余裕でした。

一緒に見るとよい指標

実際の銘柄で見る

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Stocklore がこの指標をどう計算しているか(計算式・しきい値・SEC の出典)は算出基準のページで確認できます。

この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。