ソフトランディング・ハードランディング (Soft・Hard Landing)
中央銀行が金利を引き上げて物価を抑えつつ景気後退を避ければソフトランディング、景気が急激に落ち込めばハードランディング。
かんたんに言うと
飛行機がふわりと着地すればソフトランディング、ドンと荒く着地すればハードランディングですね。経済も同じです。
中央銀行が過熱や物価を冷ますために金利を上げるとき、景気を後退に追い込まずに緩やかに減速させれば「ソフトランディング」、冷えすぎて後退に陥れば「ハードランディング」と呼びます。
何が分かるか
引き締め(利上げ)の結果が「物価は抑えつつ景気は守る」という理想的なシナリオに向かうのか、それとも後退に向かうのかについての市場の期待を示します。
「ソフトランディング期待」が高まると市場は安心し、「ハードランディング懸念」が高まるとリスクを回避する雰囲気になる傾向があります。
計算式
決まった算式なし — 利上げなどの引き締め後、経済が景気後退なしに安定すれば「ソフトランディング」、後退に陥れば「ハードランディング」。
高いとき・低いときの意味
物価が落ち着きつつ雇用・消費が持ちこたえると、ソフトランディングへの期待が強まります。
雇用・消費が急速に冷え込んだり金利負担が増したりすると、ハードランディング(景気後退)への懸念が高まります。
ソフトランディングかハードランディングかは、過ぎてみないと分かりません。リアルタイムでは同じ指標をめぐって期待と懸念が入り混じります。
マクロのシナリオなので個別銘柄とは時間差があり、市場の「期待」が実際の経済より先に動くこともあります。
1つ2つの指標で断定するのは難しいです。雇用・物価・消費を合わせて見ることで全体像がつかめます。
1994〜1995年、米FRBが政策金利を積極的に引き上げたにもかかわらず、景気後退なしに物価を安定させたことがありました。これは「ソフトランディング」の代表的な成功例として今もよく取り上げられます。
ただ、そうしたソフトランディングはまれで、引き締めの後にハードランディング(景気後退)が続いた例のほうが歴史的には多くありました。そのためソフトランディングは「期待はできても断言は難しい」シナリオとされています。
一緒に見るとよい指標
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この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。