平均回帰 (Mean Reversion)
株価や指標が行き過ぎて離れると、やがて平均に戻っていく傾向 — 上がり過ぎたものは下がり、下がり過ぎたものは上がるとみる視点。
かんたんに言うと
平均回帰は「ゴムひも」を思い浮かべると分かりやすいです。伸び過ぎれば縮み、縮み過ぎれば伸びますよね。株価やバリュエーションが普段の水準から大きく離れると、やがて平均の方へ戻っていく傾向があるという見方です。
モメンタム(トレンドは続く)とは正反対の視点です。平均回帰は「上がり過ぎたものはいつか下がり、下がり過ぎたものはいつか上がる」とみます。
何が分かるか
平均回帰は「極端は長く続かない」という観察から生まれています。異常に高いマージンやバリュエーションは競争や環境の変化によって平均へと削られ、行き過ぎた恐怖で下がった価格は元の水準に戻る傾向があるからです。
そのため、ある指標が過去の平均から大きく離れているとき、「これは新しい正常なのか、それとも間もなく戻る極端なのか」を考えるきっかけになります。
計算式
平均回帰 = 株価・バリュエーション・マージンなどが長期平均から大きく離れると、時間の経過とともに平均の方へ戻っていく傾向
高いとき・低いときの意味
バリュエーションやマージンが過去平均を大きく上回る場合は揺り戻し(下落)のリスクを、大きく下回る場合は回復の余地を示唆すると見ることもあります。
ただし「平均」がどこなのか、構造が恒久的に変わったのではないかによって分かれます。産業が根本的に変われば、昔の平均に戻らないこともあります。
平均回帰の最大の落とし穴は「今回は構造が変わった」場合です。衰退する産業の安い株価を「平均に戻るだろう」と考えて買うと、平均自体がいつまでも来ないバリュートラップに陥ります。(概念の説明であり、売買を勧めるものではありません。)
「いつかは戻る」が正しくても「いつ」は誰にも分かりません。戻る前にさらに極端へ振れることもあるため、タイミングを当てる道具として使うのは危険です。
一緒に見るとよい指標
実際の銘柄で見る
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この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。