根拠なき熱狂 (Irrational Exuberance)
根拠のない楽観に流され、資産価格が実際の価値以上に膨らんだ状態 — バブルの心理的な土台です。
かんたんに言うと
根拠なき熱狂とは、「理性より興奮が市場を支配する」状態です。会社の実際の価値とは関係なく、「みんなが買うから自分も」「もっと上がるはず」という心理だけで価格が跳ね上がります。
1996年、当時のFRB議長アラン・グリーンスパンがドットコム熱狂を見てこの言葉を口にしました。市場が興奮しすぎではないか、という警告でした。実際、数年後にバブルは弾けました。
何が分かるか
この表現は「価格が価値から離れつつある」という警告です。誰もが楽観し「今回は違う」という言葉が広がる時こそ、たいてい最も危うい時期だからです。
根拠なき熱狂はバブルの心理的な燃料です。数字(バリュエーション)は行き過ぎだと示しているのに、人々が買い続ける局面を指します。
計算式
根拠なき熱狂 = ファンダメンタルズ(業績・資産)では説明できない、群集心理が生み出した過度な価格上昇(アラン・グリーンスパンが1996年に用いた表現)
高いとき・低いときの意味
バリュエーション(PER・PSRなど)が歴史的な平均を大きく上回っていても「まだ上がる」という楽観が支配していれば、根拠なき熱狂のサインと読まれます。
ただし「熱狂だ」という警告が出ても、バブルはしばらくさらに膨らむことがあります。グリーンスパンの警告後も市場は3年以上上昇し続けました。ですから熱狂は「タイミング」を当てる道具ではありません。
熱狂だからといってすぐ下がるわけではありません。バブルは予想よりずっと長く、高くまで進むことがあります。熱狂を根拠にした売買タイミングの賭けは危険です(逆に熱狂に流されて終盤で乗るのも危険です)。
後から見れば「あの時がバブルだった」と明らかに思えますが、渦中では見分けるのが非常に難しいです。だからバブルはたいてい過ぎ去ってから名前が付きます。
1996年12月、当時のFRB議長アラン・グリーンスパンは、ある講演で過熱した株式市場を指して「根拠なき熱狂(irrational exuberance)」という表現を初めて使いました。市場が実際の価値以上に興奮しているのではないか、という警告でした。
ところが市場はその警告をあざ笑うかのようにその後3年以上も上昇を続け、2000年になってようやくドットコムバブルが崩壊しました。「過熱している」という診断が正しくても、それがいつ弾けるかは誰にも分からない——そのことを示した有名な逸話です。
一緒に見るとよい指標
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この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。