グレーリノ(Gray Rhino)
はっきり見えていて十分に警告もされていたのに、人々が無視した末に直面する大きなリスク — 予測不可能なブラックスワンの反対。
かんたんに言うと
遠くからサイが突進してくるのがはっきり見えているのに「まさか」と動かずにいて突き飛ばされる — グレー・リノとはそんなリスクです — 誰もが知っていながら目を背ける、はっきり予告された大きなリスクです。
「予測できなかった」というブラックスワンとは正反対です。グレーリノは警告が十分にあったのに「まだ大丈夫だろう」と先延ばしにした末に直面するものです(過度な負債や不動産バブルのようにです)。
何が分かるか
グレーリノは「危機は予測できないから来るのではなく、目を背けるから来る」ということを教えてくれます。誰もが知っているリスクほど、かえって「みんな平気そうだし」と油断しやすいのです。
そのためグレーリノは、市場がすでに知りながら「まだ大丈夫」と先送りしている場所(積み上がる負債、過熱した資産)にあることが多いです。
計算式
グレーリノ = 遠くから見えているのに目を背けているうちに迫る、十分に予告された大きなリスク (ブラックスワン = 予測不可能 / グレーリノ = 予測可能だが無視される)
高いとき・低いときの意味
負債やバブルのようにゆっくり大きくなるリスクは、グレーリノである場合が多いです。すぐに弾けないからといって消えたわけではなく、無視している間にさらに大きくなります。
ただし「これはグレーリノだ」という警告がいつも当たるわけでもありません。リスクが見えていても、いつ・本当に顕在化するかは不確実だからです。
グレーリノは「まだ何も起きていないから大丈夫」というのが最も危険な落とし穴です。長く何も起きないほど油断が大きくなり、その分、起きたときの衝撃も大きくなります。
逆に、あらゆるリスクをグレーリノと見なすと選べる選択肢がなくなります。グレーリノはすでに知られたリスクなので、そこにどれだけさらされているかは前もって数えられます。
一緒に見るとよい指標
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この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。