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キャッシュフロー

FCF 転換率 (FCF Conversion)

帳簿上の純利益が実際の余剰現金(FCF)としてどれだけ入ってくるか — 利益の質を見る指標。

かんたんに言うと

会社が帳簿に「100億稼いだ」と記しても、それがすべて口座の現金として入ってくるわけではありません。掛けで売った売上も利益には計上されるからです。

FCF転換率は、その帳簿上の利益のうち、実際に使える余裕資金(FCF)として残った割合です。100億の利益でFCFが80億なら転換率は80%です。「帳簿上の利益がどれだけ本当の現金に変わるのか」を見るものです。

何が分かるか

「この会社の利益は本物か」を見るものさしです。転換率が継続して高ければ、利益が現金としてきちんと入ってくる健全な構造です。

逆に転換率が低かったりマイナスだったりすると、利益が売掛金や在庫に縛られていたり、会計上だけ計上されている可能性があります。

計算式

FCF 転換率 = FCF(営業キャッシュフロー − 設備投資) ÷ 純利益 × 100(直近4四半期)

高いとき・低いときの意味

一般に60%以上なら良好、それ未満は注意、マイナスは警告と見ます。稼いだ利益のかなりの部分が現金として残ってこそ、配当・投資・借入返済の余力が生まれると考えるためです。

成長のために設備投資を大きく行う時期には一時的に低くなることがあり、一四半期の値と推移とでは示すものが異なります。

留意点

1年だけを見ると設備投資の時期によって振れます(FCFが持つ限界と同じです)。大きな投資をした年は転換率が大きく落ち込むため、複数年の平均で見てこそ本当の利益の質が見えてきます。

純利益が赤字、または0に近い場合、この比率は意味を持ちません(分母が小さく数値が大きく振れます)。

従業員に与えた株式(SBC)はFCFに費用として計上されないため、この比率が良く見えても株主の持ち分が希薄化している可能性があります。株式数の変化が1株あたりに返ってくる取り分を分けます。

一緒に見るとよい指標

実際の銘柄で見る

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Stocklore がこの指標をどう計算しているか(計算式・しきい値・SEC の出典)は算出基準のページで確認できます。

この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。