サーキットブレーカー (Circuit Breaker)
株価が急落したときに市場を一時停止させ、過熱やパニックを冷ます安全装置 — 電気のブレーカーが過負荷時に遮断されることから付いた名前。
かんたんに言うと
電気が急に流れすぎるとブレーカーがパチンと落ちて火災を防ぎますよね。サーキットブレーカーも同じです。株価があまりに急激に暴落したとき、取引を一時的に止めて、市場がパニックで崩れるのを防ぐ安全装置です。
米国ではS&P 500が1日で7%・13%下げるとそれぞれ15分間取引を停止し、20%まで下げるとその日は取引を終了します。少し息を整えて、恐怖が落ち着くようにするためです。
何が分かるか
サーキットブレーカーは「市場が恐怖で一気に崩れるのを防ぐブレーキ」です。パニックに陥った投資家に、いったん立ち止まって考える時間を与えるものです。
サーキットブレーカーが発動したということは「今、市場が歴史的にもまれな水準の急落中」というサインです。そう頻繁に起きることではありません。
計算式
サーキットブレーカー = 指数が基準値(米国 S&P 500:7%・13%・20%)以上急落した場合に取引を一時中断(または当日終了)する制度
高いとき・低いときの意味
サーキットブレーカーの発動は極度の恐怖局面を意味します。ただし、停止後に再開してからさらに下げるか落ち着くかは決まっていません。
こうした日にはボラティリティ(VIX)が跳ね上がります。制度がパニックを鎮めることはあっても、急落の根本原因まで解決するわけではありません。
サーキットブレーカーがかかったからといって底とは限りません。停止は時間を稼ぐだけで、方向を変えるものではありません。再開後にさらに下げた例もあります。
取引が止まっている間は売買ができず、急いでいるときに抜け出せないこともあります。制度による保護と同時に、そうした制約もあることを知っておくとよいでしょう。
2020年3月、コロナのパンデミックへの恐怖で米国株式市場が暴落し、サーキットブレーカーがわずか10日間で4回も発動しました。1988年の導入後、30年余りほとんど使われなかった仕組みが、1週間に何度もかかったのです。
それだけ当時の恐怖が歴史的だったということです。取引が何度も止まっては再開され、市場は揺れ動き、結局1か月余りで30%以上下げました。サーキットブレーカーはパニックを一時的に冷ますことはできても、急落そのものを止められるわけではないことを示した事例です。
一緒に見るとよい指標
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この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。