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収益性

自社株買い (Buyback)

会社が自社の株式を買って消却すること — 株式数を減らし、1株当たりの価値を高める株主還元です。

かんたんに言うと

会社が稼いだお金で市場から自社の株式を買い戻して消却することを自社株買いといいます。

ピザを同じ大きさのまま切り分ける数を減らすと1切れが大きくなるように、株式数が減ると残った1株の取り分(利益・資産)が大きくなります。そのため配当と並ぶ代表的な株主還元の方法です。

何が分かるか

会社が「今の自社の株式は買っておく価値がある」と判断したというサインとしても読まれます。

買い入れた分だけ発行済株式数が実際に減ったかを見ると、その還元が1株当たりの価値にきちんとつながったかがわかります。

計算式

自社株買い額(TTM) + 発行済株式数の前年比変化を合わせて見る

高いとき・低いときの意味

買い入れとともに発行済株式数が実際に減れば、1株当たりの取り分が大きくなる好意的な還元とみます。

買い入れを行っても株式数が減らない場合(従業員への株式報酬で相殺される場合)、還元の効果は弱まります。

留意点

自社株買いが常に良いとは限りません。株価の水準が高いときに買い入れると、会社のお金でより多くの対価を払うことになります。

従業員に付与した株式(SBC)で増えた株式数を埋めるために買い入れる場合、見かけ上の還元は実際には希薄化を相殺するにとどまります。SBCや株式数の変化と合わせて見ることで、本当の還元かどうかが分かります。

借入をして自社株を買う場合は、その分だけ財務が弱くなります。

エピソード

米国の大手航空会社は2010年代に稼いだ余剰現金のかなりの部分を自社株買いに投じました。株価を支え、株主に還元するという名目でした。

ところが2020年、コロナで航空需要が止まると現金が底をつき、結局は政府に数百億ドルの公的支援を求めることになりました。「危機に備えるための現金を自社株買いに使い切ったのではないか」と強い批判を受けました。自社株買いが常に良い還元とは限らず、同じ買い付けでも時期と会社の現金事情によって結果が変わることを示した事例です。

一緒に見るとよい指標

実際の銘柄で見る

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Stocklore がこの指標をどう計算しているか(計算式・しきい値・SEC の出典)は算出基準のページで確認できます。

この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。