貸借対照表 (Balance Sheet)
ある一時点で会社が持っているもの(資産)・返すべきもの(負債)・株主の取り分(自己資本)を示す財産のスナップショット。「資産 = 負債 + 自己資本」。
かんたんに言うと
貸借対照表は「特定の日の財産の写真」です。損益計算書がある期間の成績(動画)だとすれば、貸借対照表は四半期末のその1日の状態(スナップショット)です。
片側には持っているもの(資産=現金・在庫・工場)、もう片側にはそれを何で用意したか(負債=借りたお金、自己資本=株主のお金)が並びます。だから「資産=負債+自己資本」がいつもぴったり一致します — バランス(balance)という名前はここから来ています。
何が分かるか
会社が今どれだけ強固なのか — 現金に余裕があるか、借金が耐えられる水準か、1年以内に返す借金(流動負債)をすぐ使える資産(流動資産)でカバーできるか — を示します。
本当に見るべきなのは「期間中にいくら稼いだか」ではなく「今この瞬間どんな状態か」です。だから借金や流動性といった安定性を判断する出発点になります。
計算式
資産 = 負債 + 自己資本 (流動資産・非流動資産 / 流動負債・非流動負債に分かれる)
高いとき・低いときの意味
自己資本が厚く現金が借金より多ければ(ネットキャッシュ)、不況が来ても耐える体力があると見ます。
借金(特に1年以内に返す流動負債)が急に増えたり自己資本を削っているなら、財務が締めつけられているサインです。
帳簿に記された値は「取得当時の原価」なので、今の市場価値とは異なります。昔に低い値段で買った土地は帳簿では安いまま、逆に時代遅れになった在庫は実際より高い値のまま残っていることがあります。
買収の際に高く支払った上乗せ分がのれん(goodwill)という無形資産として資産に積み上がります。資産の数字は大きく見えても、売って現金になるわけではありません。資産の「質」がその数字の意味を分けます。
貸借対照表はその1日の写真にすぎないため、四半期末だけ一時的に借金を返して見栄えを整えることもできます。複数の四半期を続けて見てはじめて本当の傾向が見えます。
一緒に見るとよい指標
この用語を扱う使い方
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この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。