QoQ(前四半期比)
今四半期を直前の四半期と比較する方法 — 最新の変化を素早くつかめますが、季節の影響を受けます。
かんたんに言うと
QoQは「今四半期を直前の四半期と比べること」です。第3四半期を第2四半期と比べるという具合です。直近の変化を素早くつかむ方法です。
YoYが1年前と比べるのに対し、QoQはちょうど直前の四半期と比べます。そのため変化がより早く見えますが、季節の影響をそのまま受けるという弱点があります(夏と秋を比べるようなものです)。
何が分かるか
QoQの長所は「速さ」です。流れが変わり始めたばかりのとき、1年待つYoYよりも1四半期で変化をとらえられます。業績が底を打って向きを変える瞬間(ターンアラウンド)を捉えるときに特に役立ちます。
そのためQoQは「方向が変わりつつあるか」を素早く見るのに使い、「1年前より本当に伸びたか」はYoYで確認するというように役割を分けます。
計算式
QoQ変化率 =(今四半期の値 − 直前四半期の値)÷ 直前四半期の値 × 100
高いとき・低いときの意味
QoQがプラスなら直前の四半期より増えたこと、マイナスなら減ったことです。ただし季節性のある事業は、特定の四半期にQoQがマイナス(あるいはプラス)になるのが通常なので、それだけで良し悪しは分かれません。
そのためQoQは「例年の同じ四半期でもこれくらい減っていたか」を併せて見ることで意味が生きてきます。
QoQの最大の落とし穴は季節性です。小売業は第4四半期(年末商戦)に売上が大きく伸び、第1四半期にがくんと落ちるのが通常です。これを知らずに第1四半期のQoQのマイナスだけを見ると「事業が崩れた」と誤解しやすくなります。
ですから季節性の大きい事業ではQoQよりYoYのほうが信頼できます。QoQは季節性が弱い事業や、トレンドの転換を早く見たいときに使う補助的な指標です。
1四半期の数字なので、一時的な出来事(大型契約・停電・ストライキ)でも揺れます。1回のQoQよりも、数四半期の流れの中で見えてきます。
一緒に見るとよい指標
実際の銘柄で見る
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この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。