逆張り投資 (Contrarian)
群衆と反対に — 皆が恐怖で売るときに買い、貪欲で買うときに売る投資の考え方。簡単ではありませんが、大きな機会は恐怖の中にあるとみます。
かんたんに言うと
逆張り投資は「みんなと逆に行く」やり方です。皆が怖くて売るときに買い、皆が欲を出して買うときに売る、というものです。群衆についていかないのですね。
ウォーレン・バフェットの有名な言葉「他人が貪欲なときに恐れ、他人が恐れているときに貪欲であれ」が逆張りの核心を表しています。恐怖に流されて投げ売りされた良い資産に機会があるとみる考え方です。
何が分かるか
逆張りは「市場価格は群衆心理で過度に揺れ動く」という前提から出てきます。恐怖が極まると良い会社でも価格が大きく下がり、貪欲が極まると平凡な会社にも過熱が生じるからです。
ただしこれは「とにかく反対に」という意味ではありません。他人が間違っているという根拠(ファンダメンタルズは問題ないのに恐怖で下がっている、など)があるときに通じるものです。
計算式
逆張り投資 = 市場の多数の心理と反対に行動する 恐怖で売られすぎた資産を買い、貪欲で過熱した資産を売るアプローチ
高いとき・低いときの意味
恐怖で過度に売られた局面は逆張り投資家にとって機会として、貪欲で過熱した局面はリスクとして読まれます。恐怖強欲指数のような心理指標が参考になることもあります。
しかし「価格が下がって見えたので逆に買ったら、さらに下がる」ということもよくあります。群衆が正しいことも多いからです(落ちてくるナイフのように)。
反対に行けば正しくなる、というわけではありません。群衆が正しいことも多く、根拠なく反対にばかり行くと落ちてくるナイフをつかむことになります。逆張りは「反対」ではなく「群衆が間違っているとみる根拠があるとき」を指します。(概念の説明であって、売買の勧誘ではありません。)
群衆と反対に行くのは心理的にとても難しいことです。皆が売る中で一人で買うには強い確信と忍耐が必要で、だからこそ言葉ほど簡単ではありません。
2008年の金融危機で誰もが恐怖に駆られて株を投げ売りしていた頃、ウォーレン・バフェットは新聞に「私は今、米国株を買っている」という寄稿をしました。「他人が恐れているときに欲張れ」という自身の原則を実践したのです。
市場はその後もしばらく下げ続けましたが、最終的には回復し、長期的には大きく上昇しました。逆張りが通用するには、恐怖に立ち向かう確信と、回復を待つ忍耐が必要だということを示した事例です(ただし、バフェットでさえ正確な底を当てられたわけではない点も併せて覚えておく価値があります)。
一緒に見るとよい指標
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この用語解説は情報提供・参考用であり、特定の銘柄の売買を勧誘するものではありません。投資判断と責任はご利用者本人にあります。